2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧
やさしい音楽とやさしい小説があってやさしい動物とやさしいひとがいておたがいのことはそんなに知らないけどすぐ打ち解けあって一緒に料理をしたり毛糸があればマフラーをそれから空はピンク色をしていて夜になると鮮やかなミドリになるケーキを食べようド…
彼女は魚の目でわたしをみたなにを思ったのかしら手はつめたくなっていくだけ嫌なものを含みすぎた梅雨の歌舞伎町に漂う風はにおいというにおいを肌にしみこませわたしはわたしではなくなったそれはそれでよかった終電を逃すことは人の弱い部分を強くするの…
素敵なことそれはじょじょにきみとあたしのキョリが近くなっていくこと彼氏とどう繋ぐのときいてきて、小指だけで繋ぐよと言った嘘と嘘がからみ合い、じょじょに伝えあう体温はあたたかくてとても素敵なことだったあたしの真っ赤な顔がやさしさでできている…
好きな気持ちは好きなままで弱いのなら弱いままでいいんだよだっていつもほんとうはたったひとつしかなくてそのたったひとつを見捨てたらなにもないんだ赤い夕焼け父親のギブソン・ギターだれかの言葉ありふれたものってありふれてないおまえのいのちは草が…
死ぬのが怖いなら、死ぬのを受け入れたらいい。そう教えてくれたのは、タクシーの運転手だった。運転手にしては、また、男にしてはよく話すほうの人だけど、視線は常に窓ガラスの向こう側に集中していた。「死ぬのが怖いんです。僕は夜ベッドに入ると眠気と…
まっすぐのまっすぐの道を歩いてたいよあなたとわたしなにも話さなくていいたまに見つめあってそらしてまた見つめあってなにか伝え合うまっすぐな道を歩きながらおしゃべりな心たちよ恋をしたのよこの道をずっと歩いてたいなソウルメイトだよそう言ってわた…